メトリクス

Security Center(セキュリティセンター)はテナントログイベントを使用して、既知の攻撃タイプを示唆するパターンを識別します。テナントログイベントは、通常トラフィック、資格情報スタッフィングの脅威、サインアップ攻撃の脅威、MFAバイパスの脅威という複数のカテゴリーに分類されます。

通常トラフィック

通常トラフィックは、観察される可能性があるさまざまな脅威についてのベンチマークとして使用されます。通常トラフィックには、1時間内に発生した成功と失敗イベントのすべてが含まれ、それらのイベントには以下のイベントコードが使用されます。

イベントコード イベント
s ログイン成功
ss サインアップ成功
sepft アクセストークンのためのパスワード交換が成功
f ユーザーログイン失敗
fu 無効なユーザー名によりログイン失敗
fp 無効なパスワードによりログイン失敗
pwd_leak 漏洩したパスワードを使用したログイン試行

資格情報スタッフィング

1時間内に観察した資格情報スタッフィングの脅威は、以下のイベントコードで特定されます。

イベントコード イベント
f ユーザーログインに失敗しました
fu ユーザー名が無効なため、ユーザーログインに失敗しました
fp パスワードが無効なため、ユーザーログインに失敗しました
pwd_leak 漏洩したパスワードでログインが試行されました
limit_wc 1つのアカウントへ10回以上ログインに失敗したため、IPがブロックされました
limit_sul 同じIPアドレスから1分当たり20回以上ログインに失敗したため、ユーザーがブロックされました
limit_mu 100回以上ログインに失敗したか、50回以上サインアップに失敗したため、IPがブロックされました

サインアップ攻撃

1時間内に観察したサインアップ攻撃の脅威は、以下のイベントコードで特定されます。

イベントコード イベント
fs 失敗したサインアップ

MFAバイパス

1時間内に観察したMFAバイパスの脅威は、以下のイベントコードで特定されます。

イベントコード イベント
gd_send_email メールを送信しました
gd_send_pn プッシュ通知を送信しました
gd_send_sms SMSを送信しました
gd_send_voice 音声通話を送信しました
gd_auth_failed OTP認証に失敗しました
gd_auth_rejected OTP認証が拒否されました
gd_otp_rate_limit_exceed OTP認証失敗の回数が多すぎます
gd_recovery_failed 復旧に失敗しました
gd_recovery_rate_limit_exceed 復旧失敗の回数が多すぎます
gd_webauthn_challenge_failed WebAuthnブラウザー障害