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ユーザー データベースをAuth0に移行する

Auth0にはエンタープライズクラスのデータベースが組み込まれており、展開を容易にするために、任意の外部ユーザーデータベースを使用するように構成することができます。さらに、ユーザーデータは、業務やユーザーに影響を与え流ことなく、Auth0の内蔵データベースに段階的に移行し、しかも途中で他のデータソースで強化することができます。

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問題点

Auth0は一般的に、企業クラスの開発者にとって使いやすい IdPを使用して、既存のIDプロバイダー (IdP) を、最新機能を提供するものにアップグレードするために使用されます。そうした機能には、コンテキスト多要素認証、ビジネスパートナーのフェデレーションログイン、パスワードレス認証、生体認証、既存のソーシャルアカウントを使用した顧客ログイン、シングルサインオン (SSO) などがあります。既存のユーザー データベースを使用してAuth0を展開することにより、パスワードのリセットなどの、ユーザーの手間を最小限に抑えることができます。ただし、スケーラビリティ、パフォーマンス、可用性、セキュリティ、またはスコープを向上させるために、既存のユーザー データベースをアップグレードする必要がよくあります。既存のユーザーデータベースを使用し、すべてのユーザー データを内蔵エンタープライズクラスデータベースにスムーズに移行し、面倒なパスワード リセットを回避するには、どのようにAuth0を展開すればよいでしょうか?

全体像

Auth0 は既存のIDプロバイダーの代わりに、既存の外部ユーザーデータベースを使用します。既存のアプリケーションが、IdPのどれを使用するかという決定は、設定で簡単にAuth0に変更できます。既存のアプリケーションは、SAML、OpenID Connect、WS-FED、またはOAUth2プロトコルを使用して、Auth0にアクセスします。新しいネイティブ、Web、およびモバイルアプリケーションの場合、便利なプラットフォーム特有のSDKを介してAuth0 Rest APIにアクセスし、認証を実行することができます。開発者が高く評価する、コードサンプルとカスタマイズされ、ステップを踏んだAuth0のガイダンスをお使いください。

Auth0は、既存および新規のすべてのアプリケーションのIdP となり、独自のエンタープライズクラスの認証機能を加えることで、古いIdPおよびユーザーデータベースと連携します。

Auth0は、フェデレーションと拡張性に優れたエンタープライズクラスのIDプロバイダーです。

データベースの移行

Auth0は何百万ものユーザーを追跡するのに理想的な、高度にスケーラブルで可用性の高い、エンタープライズクラスの組み込みデータベースを利用します。ユーザーまたはデバイスが初めてAuth0にログインするとき、組み込みのAuth0データベースに記録がないため、Auth0は既存の外部ユーザーデータベースに接続して記録を取得します。これには、Auth0組み込みデータベースに移行されるすべてのユーザーデータが含まれます。認証要求を完了するだけでなく、Auth0は新しく取得したユーザーの記録を組み込みデータベースに追加します。数週間または数か月の間に、ほとんどのユーザーは何も変更されていないことに気付かずに自動的に移行されます。残りの記録はいつでもAuth0に一括インポートできますが、パスワードのリセットが必要になります。プロセスが完了したら、既存の外部データベースを廃止できます。詳細については、https://auth0.com/docs/connections/database/migrating を参照してください。

ユーザーをAuth0データベースに移動するためのロジックダイアグラム
ユーザーをAuth0データベースに移行するために使用されるロジック

このアルゴリズムを使用すると、ユーザーはパスワードをリセットする必要がなくなります。ユーザーがAuth0ユーザーデータベースに移行されると、従来のデータベースの記録は使用されなくなります。

どう機能するのか?

アプリケーションは、Auth0をIDプロバイダー (IdP) として使用するように指示されます。Auth0は下の図に示すように、元のユーザー データベース ( https://auth0.com/docs/connections/database ) への直接接続を使用するか、既存の外部データベースにアクセスしてユーザーを認証し、すべてのユーザー情報を収集する Webサービスを呼び出します。

特定のユーザーの最初のログイン要求により、すべての情報がAuth0データベースに移動します

既存の外部データベースのユーザーIDは、オンザフライで組み込みデータベースに移行されます。

既存の外部ユーザーデータベースまたはWebサービスに対して「ログイン」および「ユーザー データの取得」操作を実行するために、Auth0は安全なサンドボックスで実行されるテンプレートNode.jsコードを提供し、データをAuth0組み込みデータベースに移行します。このJavaScriptテンプレートコードは、ユーザーデータの的確な状況に合わせて、簡単にカスタマイズできます。

Auth0は、以下にあげる、ほとんどの一般的なデータベースにテンプレートを提供します。ASP.NETメンバーシッププロバイダー、MongoDB、MySQL、PostgreSQL、SQLServer、Windows Azure SQL データベース、およびカスタマイズされたNode.jsスクリプトを使用して、あらゆる種類のデータベースまたはWebサービスに接続し、ユーザー データをAuth0ユーザーデータベースに簡単かつ無停止で移行します。

必要であれば、追加のソースからユーザー情報を収集するのは簡単で、ユーザーデータがAuth0組み込みユーザーデータベースに移行されるときに、その情報を各ユーザーの記録に追加することができます。

メリット

Auth0のデータベース移行機能は、既存の外部データベースに対応でき、ユーザーデータの記録をAuth0の組み込みユーザー データベースに移動できます。しかも、必要に応じて、追加データで記録を拡張することができます。ユーザーの記録は、運用に悪影響を及ぼさないように徐々に移行されます。最後の記録はAuth0に一括ロードされるため、古いデータベースは廃止されます。Auth0を使用すると、会社のスケール、可用性、パフォーマンス、またはセキュリティの目標を満たすために、ユーザーデータをAuth0データベースに移行するのは、思いのほか簡単です。

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