フォームPOSTを使った暗黙フロー
従来型のWebアプリにWebサインインを実装するために、OpenID Connect(OIDC)を多くの異なるフローで使用することができます。典型的なフローでは、アプリのバックエンドで認可コードフローを実行することにより、IDトークンが取得されます。この方法は効果的で安定性も高い反面、アプリがシークレットを取得して管理する必要があります。目的がサインインを実装することだけで、APIの実行にアクセストークンを取得する必要がない場合には、この負荷を避けることができます。
フォームPOSTを使った暗黙フローはOIDCを使用して、SAMLやWS-Federationに類似したWebサインインを実装します。Webアプリは、フロントチャネルを介してトークンを要求し、取得します。シークレットや追加でバックエンドを呼び出す必要はありません。この方法では、アプリケーションでシークレットの取得や管理、使用、保護を必要としません。
仕組み

ユーザーはアプリで [Login(ログイン)] をクリックします。
Auth0の SDKは、ユーザーをAuth0認可サーバー (
/authorize
endpoint)にリダイレクトし、要求された資格情報の種類を示すid_token
のresponse_type
パラメータを渡します。また、セキュリティを確保するためにform_post
のresponse_mode
パラメータも渡します。Auth0の認可サーバーがユーザーをログインにリダイレクトして、認可を促します。
ユーザーは構成されたログインオプションの1つを使用して認証を行い、Auth0がアプリに与える許可をリストした同意ページが表示されることもあります。
Auth0認可サーバーは、IDトークンを添えて、ユーザーをリダイレクトでアプリへ戻します。
実装方法
OktaのExpress OpenID Connect SDKを使用して、フォームポストを使用した暗黙フローを安全に実装することができます。
最後に、チュートリアルに従って、APIエンドポイントを使用して、フォームポストを使用した暗黙フローでのログインを追加することができます。