組織の接続を有効にする

組織のそれぞれに特定の接続を有効化すると、ユーザーに異なるログインオプションを提供できるようになります。有効にした接続は組織のログインプロンプトに追加され、ユーザーがその接続を使ってアプリケーションにアクセスできるようになります。

組織に接続を有効にするには、テナントにその接続がなくてはなりません。サポートされている接続にはデータベース接続ソーシャル接続エンタープライズ接続が含まれます。

組織のプロパティ

組織を使う場合、接続によっては以下のようなプロパティを追加で構成することができます。

プロパティ 接続の種類 説明
Membership On Authentication(認証時のメンバーシップ) 全種類の接続 有効にすると、指定の接続を使用した初回の認証でエンドユーザーに組織のメンバーシップを自動的に割り当てます。

これは、その接続で認証可能なすべてのユーザーが組織のメンバーになる場合に便利です。
Organization Signup(組織のサインアップ) データベース接続のみ エンドユーザーがログインプロンプトでサインアップリンクを使用して、組織のメンバーシップも獲得できるかを決定します。これ使用するには、[Membership On Authentication(認証時のメンバーシップ)]も有効にする必要があります。

以下のように、ユーザーの自主的な組織への参加が必要な場合に使用します。
  • ワークスペースなど、組織が自由参加のユーザー集団をモデルにしている
  • B2B2C(ビジネス対ビジネス対消費者)のユースケースで、ユーザーが自由にアカウントにサインアップできる
Display connection as a button(接続をボタンとして表示する) エンタープライズ接続のみ この任意のプロパティは、組織のログインプロンプトで特定の接続をオプションとして表示するかを決定します。

注意:このオプションが接続に無効な場合でも、接続パラメーターを認可要求に含めて直接送信すると、エンドユーザーはその接続で認証し、組織のアプリケーションにログインできます。また、ホーム領域検出を使用したIdentifier First認証プロファイルを[Prompt for Credentials(資格情報を求める)]組織ログインフローと組み合わせて使っている場合も、ユーザーはその接続で認証できます。

組織の接続を構成する

組織の接続はAuth0 DashboardまたはManagement APIを使って構成することができます。

Auth0 Dashboard

Auth0 Dashboardを使って接続を有効にするには以下を行います。

  1. [Auth0 Dashboard] > [Organizations]に移動して、接続を構成したいOrganizationを選択します。

  2. [Connections(接続)]ビューを選択してから、[Enable Connections(接続の有効化)]を選択します。

  3. 有効にしたい接続を選んで、[Enable Connection(接続の有効化)]を選択します。

  4. [Authentication(認証)]セクションの[Membership On Authentication(認証時のメンバーシップ)]]、メンバーシップの自動付与を有効または無効に設定します。有効にすると、その接続を使ってログインするユーザーがすべてOrganizationのメンバーとして自動的に追加されます。

  5. データベース接続のみ:[Organization Signup(Organizationのサインアップ)]セクションで、ユーザーの自主的なサインアップを有効または無効に設定します。有効にすると、ユーザーはログインプロンプトのサインアップリンクを使って自分のアカウントを作成し、自動的にOrganizationのメンバーシップを取得できるようになります。

    • :これを有効にするには、まず[Membership on Authentication(認証時のメンバーシップ)]を有効にする必要があります。

  6. エンタープライズ接続のみ:その接続がOrganizationのログインプロンプトでオプションとして表示されるように、接続ボタンセクションで任意の[Display connection as a button(接続をボタンで表示)]プロパティを有効に設定します。

  7. [Save(保存)]を選択します。