ルールのユーザーオブジェクトプロパティ
user
オブジェクトはIDプロバイダーから返され、ログイン済みユーザーについての情報が保管されます。ユーザーの認証時、ルールの実行前に生成されます。ユーザー認証ではイベントに順序があるため、ルール内からユーザープロファイルに対して実行された変更内容は、その同じルール内からユーザーオブジェクトに対して変更内容を保存すると、現在のユーザーオブジェクトでのみ使用可能になります。
認証トランザクションフローの詳細については、「ルールを作成する」にある「ルールの仕組み」セクションをお読みください。
プロパティ
以下のプロパティはuser
オブジェクトで使用することができます。
プロパティ | データタイプ | 説明 |
---|---|---|
user.app_metadata |
オブジェクト | サポートプラン、セキュリティロール、アクセス制御グループなどのユーザーアクセスに影響するユーザーについての情報を保存するカスタムフィールドです。デフォルトでは、`undefined`です。詳細はメタデータをご覧ください。 |
user.created_at |
日時 | ユーザープロファイルが最初に作成された日時を示すタイムスタンプ。 |
user.email |
テキスト | (一意)ユーザーのメールアドレス。 |
user.email_verified |
ブール値 | ユーザーがメールアドレスを確認済みかどうかを示します。 |
user.family_name |
テキスト | ユーザーの姓。 |
user.given_name |
テキスト | ユーザーの名。 |
user.identities |
配列(オブジェクト) | ユーザーを最初に認証したIDプロバイダーから取得された情報を格納します。ユーザーはプロファイルを複数のIDプロバイダーにリンクすることもできますが、その場合にはそれらのアイデンティティーもこの配列に含まれます。個別のIDプロバイダーオブジェクトのコンテンツはプロバイダーによって異なりますが、一般的には次のものを含みます:
|
user.last_password_reset |
日時 | ユーザーパスワードがリセット/変更された最終日時を示すタイムスタンプ。ユーザーの作成時に、このフィールドは存在しません。このフィールドは、データベース接続でのみ利用できます。 |
user.multifactor |
配列(テキスト) | ユーザーが登録された多要素認証(MFA)プロバイダーのリスト。この配列は、ユーザーがMFAに登録されたときと管理者がユーザーのMFA登録をリセットするときに更新されます。 |
user.name |
テキスト | ユーザーの氏名。 |
user.nickname |
テキスト | ユーザーのニックネーム。 |
user.permissions |
テキスト | 認可拡張機能を使用した場合にユーザーのIDトークンに割り当てられる許可。 |
user.phone_number |
テキスト | ユーザーの電話番号。SMS接続のあるユーザーに対してのみ有効です。 |
user.phone_verified |
ブール値 | ユーザーが電話番号を確認済みかどうかを示します。SMS接続のあるユーザーに対してのみ有効です。 |
user.picture |
テキスト | ユーザーのプロファイル写真 を指すURL。 |
user.updated_at |
日時 | ユーザーのプロファイルが最後に更新/変更された日時を示すタイムスタンプ。last_login の変更は更新と見なされます。そのため、ほとんどの場合、updated_at はlast_login に一致します。 |
user.user_id |
テキスト | (一意)ユーザーの一意のプライマリID。 |
user.user_metadata |
オブジェクト | 勤務先住所、自宅住所、ユーザーの設定など、ユーザーのアクセスに影響を与えないユーザーの情報を保存するカスタムフィールド。詳細はメタデータをご覧ください。 |
user.username |
テキスト | (一意)ユーザーのユーザー名。 |