クライアントが開始するバックチャネル認証を設定する
アプリケーションに対してクライアントが開始するバックチャネル認証を構成する方法について説明します。詳細については、「クライアントが開始するバックチャネル認証フロー」をお読みください。
前提条件
アプリケーションに対してCIBAを構成する前に、以下の前提条件をすべて満たしていることを確認してください。
Guardian SDKをアプリケーションに統合する
プッシュ通知機能付きのCIBAフローを使用するには、Guardian SDKを統合したモバイルアプリケーションが必要です。これを用意することで、認証を受けるユーザーは、CIBAフローが開始したプッシュ通知のチャレンジを承認できます。
アプリケーションにGuardian SDKをインストールする方法については、「Auth0 Guardian」と、お使いのモバイルデバイスプラットフォームに関連するセクションをお読みください。
テナントに対してAuth0 Guardianのプッシュ通知を有効にする
CIBAのプッシュ通知を送信するには、テナントに対してAuth0 Guardianのプッシュ通知を有効にする必要があります。CIBAのプッシュ通知チャレンジを承認するには、認証を受けるユーザーもAuth0 Guardianのプッシュ通知要素に登録されている必要があります。詳細については、「CIBAを使ったユーザー認証」をお読みください。
Auth0 Dashboardを使用して、テナントに対してAuth0 Guardianのプッシュ通知を有効にします。
Auth0 Dashboardで以下を行います。
[Security(セキュリティ)>Multi-factor Auth(多要素認証)]を選択します。
2.[Push Notification using Auth0 Guardian(Auth0 Guardianを使ったプッシュ通知)]を有効にします。このためにMFAの構成設定が必要になる場合があります。詳細については、「MFAにプッシュ通知を構成する」を参照してください。

アプリケーションに対してCIBAを構成する
アプリケーションに対してCIBAを構成するには、Auth0 DashboardまたはManagement APIを使用できます。
Auth0 Dashboardでアプリケーションに対してCIBAを構成するには、次の手順に従ってください。
Auth0 Dashboardで[Applications(アプリケーション) > Applications(アプリケーション)]に移動します。
アプリケーションを作成し、[Grant Types((付与タイプ))]タブで[Client Initiated Backchannel Authentication (CIBA)(クライアントが開始するバックチャネル認証、CIBA)]を有効にします。

3.[Save Changes(変更を保存)]をクリックします。
Management APIを使用してアプリケーションにCIBAを構成するには、クライアント更新エンドポイントを使ってurn:openid:params:grant-type:ciba
付与タイプをクライアントオブジェクトの付与タイプリストに追加します。
curl --location --request PATCH 'https://[YOUR TENANT].auth0.com/api/v2/clients/[CLIENT ID]' \
--header 'Content-Type: application/json' \
--header 'Authorization: Bearer [MANAGEMENT ACCESS TOKEN]' \
--data '{
"grant_types": [
"authorization_code",
"refresh_token",
"urn:openid:params:grant-type:ciba"
]
}'
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Auth0のGo Management API SDKライブラリーを使用することもできます。詳細については、「SDK」をお読みください:
myClient := &Client{
Name: auth0.Stringf("CIBA-enabled-client"),
Description: auth0.String("This is a CIBA enabled client."),
GrantTypes: &[]string{"urn:openid:params:grant-type:ciba"},
}
err := api.Client.Create(context.Background(), myClient)
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CIBAの付与タイプについては、使用できるクライアントの種類に制約があります。CIBAの付与タイプを使用するには、以下の条件を満たす必要があります。
クライアントがファーストパーティクライアント、すなわち
is_first_party
プロパティがtrue
でなければなりません。クライアントは認証メカニズムのある非公開のクライアント、すなわち
token_endpoint_auth_method
プロパティの値がnone
以外でなければなりません。クライアントがOIDC準拠、すなわち
oidc_conformant
がtrue
でなければなりません。これは、すべての新規クライアントのデフォルトです。