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Siemens、Auth0を使用してスケーラブルで一元化されたカスタマーアイデンティティソリューションを設計

Siemens、Auth0を使用してスケーラブルで一元化されたカスタマーアイデンティティソリューションを設計

500万以上

Auth0によって保護されているアイデンティティ

数千

連携されているアプリケーション

「エンタープライズ対応のソリューションであるOktaは、柔軟性、カスタマイズ性、セキュリティ、システム全体の一元管理など、当社が重視する基準をすべて満たし、ニーズに完璧に合致していました」

- Director Security, Identity & Protection, Thomas Mueller-Lynch

32万人の従業員を擁し、ほぼすべての国で事業を展開するSiemensは、世界有数のテクノロジー企業です。幅広い製品とサービスで400万以上の顧客をサポートし、世界経済の根幹をなす産業(製造業、インフラ、輸送、ヘルスケア)の変革を支援しています。

これだけの規模で事業を展開し、数多くの事業部門を抱えるSiemensには、アイデンティティに関して非常に明確な要件があります。同社が求めるのは、会社の規模と複雑さに対応できるだけでなく、移り変わりの激しいビジネスニーズや急速に変化する業界規制に対応できるだけの柔軟性とカスタマイズ性を備えたソリューションです。

アイデンティティへの分散型アプローチの問題点

Siemensでは、これまで部署ごとに異なるカスタマーアイデンティティソリューションを使用していました。SiemensのITサービスオーナー兼IAMソリューション担当ITアーキテクトであるAndré Sousa氏は、「全然つながりのないアイデンティティ管理の世界」と説明しています。顧客は、Siemensの各種製品・サービスにアクセスするために、登録とログインを何度も行い、あらゆるタッチポイントで、メールのやり取りなど、いくつもの無関係なフローを行う必要がありました。これは不便なだけでなく、Siemensのエコシステムの各部分でのエクスペリエンスがバラバラな印象を与える原因になりました。また、アイデンティティソリューションの数が多いため、すべてを確実に機能させるのが難しくなってもいました。「システムに入ったお客様が目的を果たせなかった場合、その影響は甚大です」とSousa氏は説明します。「会社側は問題を解明しようとして時間を失い、顧客と会社の両方がお金を失います」

一元管理の欠如は社内の非効率を招き、本来であれば中央で一元的に効率化できたはずの顧客対応を、各事業部門のチームが個別に重複して行う結果となっていました。同時に、主力製品の開発に投資できたはずの予算が、複数のアイデンティティソリューションの維持に費やされていました。

複数のソリューションを持つことで、セキュリティとコンプライアンスに関する課題も生じました。「私たちは、分断され分散したインフラストラクチャに対応していました」と説明するのは、Siemensのソフトウェア&テクノロジートランスファー輸出管理スペシャリストであるStephanie Biegel氏です。「課題となっていたのは、すべてのアイデンティティプロバイダーを確実にカバーすることでした。『本当に重要なプロバイダーをすべてカバーできているだろうか』という懸念が常につきまとい、これがセキュリティ上の不安要素となっていたのです」

エンタープライズ対応プロバイダーの調査

Siemensは、顧客に一貫したエクスペリエンスを提供するために、一元化された柔軟なアイデンティティソリューションを必要としていました。同社が求めていたのは、その存在を意識させることなく顧客を保護し、顧客に必要なことを自由に実行させてくれるソリューションでした。

Oktaは、Siemensの規模と複雑さに対応できる、セキュアでスケーラブルかつ信頼性の高いソリューションを提供しました。また、Siemensが必要としていたカスタマイズ性を備えていたことで、一元化されたカスタマーアイデンティティ管理ソリューションを構築しつつ、各事業部門が独自のニーズに合わせてサービスを最適化できるよう、一部の管理権限を現場の事業部門に委任することが可能になりました。

Siemensのセキュリティ・アイデンティティ・プロテクションのディレクターであるThomas Mueller-Lynch氏は、次のように言います。「エンタープライズ対応のソリューションであるOktaは、柔軟性、カスタマイズ性、セキュリティ、システム全体の一元管理など、当社が重視する基準をすべて満たし、私たちのニーズに完璧に合致していました」

ハブアンドスポークのアイデンティティソリューションを設計

Siemensは、2017年にAuth0を導入し、ヨーロッパのOkta Customer Firstチームの支援を受けて、統一されたアイデンティティ管理システム「Siemens ID」を構築しました。このシステムはハブアンドスポークモデルを採用しており、アイデンティティを一元管理して全社標準のルールや一貫したセキュリティ・認証ポリシーを適用する一方で、各事業部門が自分たちのアプリケーションに関連するアイデンティティを柔軟に管理できるようになっています。

「当社のアプリケーションオーナーは、アイデンティティプロバイダーを簡単に利用できます」とSousa氏は説明します。「アイデンティティプロバイダーが当社のメインテナントに接続されているので、オーナーは、当社のルールセットに従う必要がありますが、アプリケーションを利用するユーザーを完全にコントロールすることができます。ユーザー情報を充実させたり、フローを部分的に変更したりできます。なのに、最初のログインはすべてのアプリケーションで同じです。」

Auth0を使用してアイデンティティを一元管理することで、Siemens IDの中央チームに所属するアイデンティティエキスパートは、アイデンティティおよびアクセス管理に専念できるようになり、各事業部門はアイデンティティ管理の負担から解放され、製品の開発に集中できるようになりました。

単一のゲートウェイでよりスムーズなカスタマーエクスペリエンスに

Auth0により、Siemens IDを使ってSiemensのあらゆる製品・サービスにアクセスできるようになったため、顧客は、一度登録してログインするだけで、権限のあるSiemensアプリケーションのどれにでもアクセスできるようになりました。次に取り掛かったのは、顧客が1か所ですべての顧客向けアプリケーションと製品のライセンスを取得し、アクセスできる、Siemens Xcelerator Marketplaceでした。

Sousa氏は次のように説明します。「Xcelerator Marketplaceでは、さまざまなサービスやアプリケーション、製品ラインが1か所にまとまっています。社内的には戦略とプロセスの調整役ですが、お客様にとっては、何を探している場合でも立ち寄れる、単一の窓口です。当社のさまざまな製品とサービスが見つけやすく、利用しやすくなり、混乱がなくなりました。」

Siemens Xceleratorポートフォリオのテクニカルリードを務めるAlexander Dranov氏によると、顧客にSiemensへの単一のエントリポイントを提供することは極めて重要です。「Auth0を使用することで、Siemens IDが当社サービスへの正面玄関になりました」と同氏は説明します。「クラス最高のソリューションを用意しても、もし最初につまずいたら、二度とチャンスは訪れません。」

ユーザーエクスペリエンスが向上したことで、顧客からの苦情は減少しました。「ほとんどのアプリケーションをAuth0に移行して以来、当社のあらゆるレベルでお客様の満足度が明らかに向上しています」とSousa氏は言います。

Mueller-Lynch氏は、これをより大きな変革の一環と捉えています。「ユーザビリティの観点においても、全社的なサイバーセキュリティの観点においても、Oktaは飛躍的な改善をもたらしてくれました」と同氏は語ります。「セキュアで高速かつレジリエンスの高い環境を実現でき、可用性も高くなりました。総合的に見て、あらゆる面で大きな改善だったと言えます」

アイデンティティの一元化によるセキュリティの強化とコンプライアンスの簡素化

Auth0でアイデンティティを一元化したことで、Siemensのセキュリティはさらに強化されました。攻撃対象領域が縮小したことに加え、多要素認証(MFA)の導入により、個別のアイデンティティシステムに存在していた脆弱性が原因で不正ユーザーにアクセス権限を与えてしまうリスクが排除されました。Auth0の導入により、アイデンティティに対してゼロトラストアプローチを採用し、きめ細やかなアクセス制御を実現できるようになりました。これは従来の個別アイデンティティシステムでは実現できなかったことです。同時に、アイデンティティシステムを一元化したことで、セキュリティ脅威の評価や監視も容易になりました。

また、Auth0を活用することで、コンプライアンスチームは目まぐるしく変化する数百か国の規制を迅速にシステムへ反映・適用できます。たとえば、Auth0に標準搭載されているジオブロッキング機能を利用すれば、必要に応じて特定の国からのアクセスを即座に遮断できます。

「規制の改定があった際も、Oktaという単一のツール上で設定を調整・変更するだけで対応できます。スピードという点で、これは非常に大きなメリットです」とBiegel氏は語ります。「法規制は施行と同時に適用されるため、コンプライアンスを維持するには、一刻も早く変更を適用する必要があります」

全社で開発者の効率を向上

Auth0の導入により、Siemensは会社全体をカバーできる拡張性を備えた単一のアイデンティティソリューションを獲得しました。これにより、中央のアイデンティティチームは新しいアイデンティティ機能を一元的に迅速かつ容易に統合・展開できるようになり、事業部門ごとに個別に変更管理を行う必要がなくなりました。

その結果、Siemensは、アイデンティティエキスパートの数を増やすことなく、全部署のアイデンティティ管理を実現できています。一方、各部署の製品エキスパートは、システム管理に時間を費やす必要がなくなり、自分の専門領域である製品・サービスの開発に集中できます。

グローバル産業の未来を支えるパートナーシップ

Siemensは現在、よりスムーズで安全な顧客ログインを実現するためにパスキーの導入を検討しています。また、エンタープライズ顧客が自社で利用している外部アイデンティティプロバイダー(IdP)をSiemensのシステムと連携(フェデレーション)させてシングルサインオン(SSO)を行える機能の導入も進めています。これにより、Siemensの法人顧客におけるカスタマーエクスペリエンスがさらに向上します。

「Oktaのおかげで、極めて柔軟でスケーラビリティが高く、市場最高水準のセキュリティを備えた一元的なカスタマーアイデンティティシステムを構築できました」とMueller-Lynch氏は語ります。「Siemensでは、最先端のアイデンティティセキュリティシステムが常に確立されている必要があります。SiemensとOktaのパートナーシップは、まさにその目標達成を後押ししてくれています」

Auth0を正面玄関としたSiemensは、今後も長年にわたってOktaと連携し、顧客のデジタルトランスフォーメーションに貢献し続けるでしょう。

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