LDAPを使ったActive Directoryへのアプリ接続

Auth0は、ネットワークにインストールするActive Directory/LDAPコネクターを介して、Lightweight Directory Access Protocol(LDAP)を使ってActive Directory(AD)と統合します。

AD/LDAPコネクター(1)は、Active Directory/LDAP(2)とAuth0 Service(3)間の橋渡し役です。AD/LDAPが通常内部ネットワークに制限されている一方、Auth0はまったく異なるコンテキストで実行されるクラウドサービスであるため、橋渡しを必要とします。

AD/LDAPコネクターの概要図

高可用性とロードバランシングを実現するために、複数のコネクターのインスタンスをインストールすることができます。すべての接続はコネクターからAuth0サーバーに向かって送信されるため、ファイアウォールへの変更は通常不要です。

前提条件

始める前に以下を行います。

ステップ

アプリケーションをActive Directory/LDAPに接続するには、以下を行う必要があります。

  1. Auth0でエンタープライズ接続を作成し、インストーラーをダウンロードする

  2. ネットワークにコネクタをインストールする

  3. Auth0アプリケーションでエンタープライズ接続を有効にする

  4. 接続のテスト

Auth0でエンタープライズ接続を作成する

  1. [Auth0 Dashboard]>[Authentication(認証)]>[Enterprise(エンタープライズ)]に移動し、[Active Directory/LDAP]を見つけ、その[+]を選択します。

    Dashboard - 接続 -エンタープライズ
  2. 接続の詳細を入力し、 [Create(作成)]をクリックします。

    フィールド 説明
    Connection name(接続名) 接続の論理識別子です。テナント内で一意でなければなりません。一度設定すると、この名前は変更できません。
    Display name(表示名)(任意) ユニバーサルログインのログインボタンをカスタマイズするテキストです。設定すると、ユニバーサルログインのログインボタンは、[{表示名}で続ける]と表示されます。
    Logo URL(ロゴURL)(任意) ユニバーサルログインのログインボタンをカスタマイズする画像のURLです。設定すると、ユニバーサルログインのログインボタンに画像が20px x 20pxの正方形で表示されます。
    IdP Domains(IdPのドメイン)(任意) カンマ区切りのリストで、この接続を使用してログインできる有効なメールドメインが指定されます。Lockログインウィジェットの使用では必須です。
    Disable cache(キャッシュを無効にする) 有効にすると、キャッシュの使用が中止されます。
    Use client SSL certificate authentication(クライアントSSL証明書の認証を使用する) 有効にすると、クライアントのSSL証明書を使用して認証します。
    Use Windows Integrated Auth (Kerberos)(Windowsに統合された認証(Kerberos)を使用する) 有効にすると、IPアドレスの範囲を入力するように求められます。ユーザーがこれらのIPアドレスからログインする際には、Kerberosが使用されます。そうでない場合には、AD/LDAPのユーザ名とパスワードが要求されます。通常、入力されるIPアドレスの範囲は、イントラネットのアドレスになります。
    Sync user profile attributes at each login(各ログインでユーザープロファイル属性を同期する) 有効にすると、ユーザーがログインするたびに、Auth0は自動的にユーザープロファイルのデータを同期します。これによって、接続元で行われた変更が自動的にAuth0上でも反映されます。

    AD/LDAP接続の詳細を入力する
  3. 提供されているインストーラをダウンロードし、提供されているプロビジョニングチケットURLをメモします。

ネットワークにコネクタをインストールする

プラットフォームの手順に従って、AD/LDAPコネクタをセットアップします。

Auth0アプリケーションでエンタープライズ接続を有効化する

新たなAD接続を使うにはまずAuth0アプリケーションの接続を有効にする必要があります。

接続をテストする

これで接続をテストする準備が整いました。

次の手順