ドイツの自動車メーカー、Oktaを活用したデジタルIDでドライバー体験を統合

ゼロ
旧アイデンティティソリューションから移行後のシステム障害発生件数
50%以上
新しいアイデンティティ機能の開発にかかる所要時間を削減
20%以上
デバイスフロー認可QRコードによりパスワード関連のログインエラーが減少
「私たちはラグジュアリーな体験に注力したいと考えているので、アイデンティティ管理を中核事業とする強力なパートナーを持つことが重要でした。ただし、当社の既存のエコシステムと互換性があり、当社のブランドイメージを維持できるパートナーでなければなりませんでした」
- プロダク トオーナー, Automotive Manufacturer
このドイツの自動車メーカーは、ラグジュアリーの代名詞ともいえるブランドです。「夢を追う人々のためのブランド」という理念が、その企業文化に深く刻まれています。今日におけるラグジュアリーとは、最高級の車両や業界最高水準の性能だけを意味するものではなく、ドライバーのデジタル体験やより大きなエコシステムとの連携も含まれます。
「アイデンティティの業界標準は進化を続けており、新機能の開発に注力しながらその変化に対応するのは、アイデンティティ管理の専門家によるサポートがなければ非常に困難です」と同社のプロダクトオーナーは言います。「アップデートのたびに当社の機能開発サイクルが圧迫されて、結果的に、ビジネス価値を生み出す機能よりもアイデンティティ機能を優先しなくてはなりませんでした」
同社にとってラグジュアリーなドライバー体験とは、デジタル上のやり取りを自然でストレスのない形で統合することを意味します。そのためにはエコシステム全体で顧客のアイデンティティを統一する必要があり、その実現には「アイデンティティ管理を中核事業とする強力なパートナー」からのサポートが必要だったとプロダクトオーナーは述べています。
チームは、同社の既存のデジタルエコシステムと互換性があり、ブランド独自のカスタマイズが可能で、なおかつセキュリティを前提として設計されたアイデンティティソリューションを実装できるパートナーを探していました。
技術パートナーであるoparcoのサポートを得て、同社は顧客アイデンティティの基盤としてAuth0を選択しました。
高級ブランドにふさわしいラグジュアリーなカスタマーエクスペリエンスの実現
同社は、Auth0を活用したデジタルIDによって、アイデンティティとドライバー向けログインエクスペリエンスを統合しました。デジタルIDを使用すると、購入を検討中のユーザーも既存オーナーも、オンラインの車両構成ツールやグッズ購入から、レース統計の確認、車のシートの暖房まで、あらゆるポータルやアプリケーション、サービスに1つのログインでアクセスできます。
同社は、アクティブユーザーを選択的にデジタルIDに移行し、Lazy Migrationを活用して移行をできるだけ迅速かつ簡単に行うことができました。現在、ドライバーは Universal Loginで設計された完全カスタマイズ型ログインページを通じて、どのデバイスでも一貫したオムニチャネルのブランドエクスペリエンスを利用できます。さらに、シングルサインオンとデバイス認可フローのオプションによって、単一の認証情報だけを管理すればよいようになりました。
車両ログインのデバイス認可フローでは、ドライバーは車両のコンソールにユーザー名やパスワードを1文字ずつ入力しなくても、スマートフォンでQRコードを使って車両へのアクセスを認証できます。「認証情報を手入力するのはユーザーフレンドリーとは言えません。調査の結果、ドライバーの53%が初めて車両にログインする際にパスワードを誤入力していたことが判明しました。そのような体験はとても苛立たしいでしょう。ドライバーの皆様が新しい車をできるだけ早く楽しめるようにすることが私たちの仕事です」とプロダクトオーナーは述べています。デバイス認可フローを導入したことで、その数値は20%以上減少し、コールセンターへの問い合わせ件数も大幅に減少しました。
Eメールベースのパスワードレス認証もシームレスで素早いログイン体験を提供します。このオプションはそれほど宣伝されていませんが、日に日に利用するユーザーが増え続けています。「ワンタイムパスワードのオプションを有効にしたのは、設定が簡単だったからです。追加のトレーニングなしでも、利用者は増え続けています」とプロダクトオーナーは言います。「ユーザーが使いたくなる機能なのです」
ドライバーごとに単一のアイデンティティを付与することで、同社はアプリのエコシステム全体に分散していたドライバー情報や複数のアイデンティティを一元化しています。その結果、同社チームはそれぞれのドライバーの興味関心をより深く理解し、将来的にさらにパーソナライズされたカスタマージャーニーを提供するための基盤を築くことができるようになりました。また、ドライバーを単一のアイデンティティに紐付けると、リアルとデジタルの両環境において、より一貫したドライバー体験をあらゆる接点で提供できるようになります。「これはデジタルIDなしでは実現不可能であり、そしてデジタルIDはOktaとAuth0なしでは実現不可能だったでしょう」
Auth0 Platformによって、それぞれの地域に合わせた登録とサインインのオプションを簡単に提供できるようになり、さまざまな市場での利用拡大も進んでいます。このカスタマイズ機能により、顧客の好みにかかわらず、最適な形で新規ユーザーを迎え入れることが可能になりました。たとえば、Eメールの利用が一般的ではないアジアでは、新しいドライバーは電話番号を使ってサインインできます。Auth0を導入したことで、チームの開発工数は半減しました。
新機能に加えて、同社はアイデンティティ基盤の維持や、より安定したインフラ運用についても、Oktaを信頼しています。そして安定性が向上したことで、顧客は必要な時にいつでもアカウントにアクセスできるようになりました。「もう可用性について心配する必要はありません」とプロダクトオーナーは言います。「Auth0を本番導入して以来、システム障害は一度も発生していません」
セキュアなカスタマージャーニーを支えるAuth0
高級ブランドとして高水準のセキュリティ標準を持つ同社は、最先端のセキュリティ基準に対応するための対策やツール開発をOktaに任せています。「信頼できるパートナーにアイデンティティ管理を任せることで、すべてが最初から安全かつ業界標準に準拠した状態になります」とプロダクトオーナーは説明します。今では同社はセキュリティポリシーの管理や、アクセスコントロールの適用を自社で行う必要はなくなりました。
「当社のブランド名は、愛好家だけでなくサイバー犯罪者の間でも知名度が高いため、お客様を保護するためにできる限りのことをしなければなりません」とプロダクトオーナーは述べています。そのため、同社チームはお客様とそのデータを保護するために追加の予防措置を講じています。顧客アカウントを保護する方法の一例が、Okta AIを活用したBot Detectionです。「Bot DetectionとAI機能によってホワイトノイズを取り除き、攻撃者がシステム内のユーザー情報にアクセスしようとしている動きを明確に把握できるため、脅威に迅速に対処できます」
さらに同社は、より安全なクラウド環境で制御を強化できるよう、Auth0のシングルテナント型プライベートクラウド環境を利用しています。Auth0を活用したセキュリティ強化が、全体的な脆弱性の削減にもつながっています。
将来を見据えたアイデンティティパートナーシップで全力疾走
同社はアイデンティティの未来を見据える中で、Auth0を活用して新機能の市場投入までの時間を短縮しています。「Oktaと提携したことで、標準化によって保守の負荷を大幅に削減できました」とプロダクトオーナーは述べています。
運用と開発が改善し続けている背景には、Oktaと社内チーム間の継続的で密接な協力関係があります。「当社を担当するOktaのテクニカルアカウントマネージャーは、当社の製品を熟知しており、当社のアイデンティティ戦略の策定に協力してくれています。デジタルIDに精通しているため、私たちのニーズに応える重要な専門知識やベストプラクティスを共有してくれます。そのおかげで私たちは常に限界に挑戦し続けることができるのです。今ではかけがえのないチームの一員となっています」現在、同社はアラビア語市場への展開に向けた右から左への言語表示対応や、Passkeys、Push Authorization Requestsなどの新機能も検討しており、ドライバー体験のさらなるカスタマイズとユーザーのアイデンティティ保護強化を進めています。


