Philips HueはAuth0の導入によりIAMではなくR&Dに集中

Industry
Manufacturing
Region
EMEA
About
Signifyは、IoT(モノのインターネット)用の省エネ型照明で世界をリードする企業です。同社の製品は優れた光の質を提供し、人々の暮らしをより安全で快適にし、企業の生産性を高め、都市をより住みやすい場所にします。2023年の売上高は67億ユーロ、従業員数36,000人以上、世界70か国以上で事業展開するSignifyは、より明るい生活とより良い世界のために、光の驚くべき可能性を解き放ちます。Signifyの消費者向けPhilips Hue部門は、スマートフォンや音声コマンドで管理できる手頃な価格の「スマート」ホーム照明オプションを最初に提供した企業の1つです。その使命は、家庭の照明をより楽しく、個性的で刺激的なものにし、幸福、娯楽、安全を感じられる雰囲気を作り出すことです。
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Start buildingアイデンティティとアクセス管理に関連するメンテナンス作業を80%削減
新しいアイデンティティとアクセス管理機能の統合を4~5倍高速化
ログイン時、数百万件のユーザーアカウントを自動的に新しいプラットフォームに移行
パスワード漏洩件数はログイン全体の0.01%未満
「Auth0のおかげで、IAM関連の開発・保守作業を80%削減でき、IAMを一から作り直す必要がないので、当社の製品を真に差別化する新しい照明およびセキュリティ製品の開発に専念できるようになりました」
Leon Bouwmeester, Product Manager for IoT Devices
Signifyの一部門、Philips Hueは、他社に先駆けて消費者に「スマート」な照明オプションを提供し、家庭照明の限界に挑戦しています。同社が提供する省エネ型の電球や照明器具は、娯楽の時間や家族と静かに過ごす夜など、用途に合わせて自宅の雰囲気をパーソナライズできます。
最高の照明体験を提供する能力を上回る急成長
Philips Hueの顧客基盤が拡大し、顧客が自宅で使うPhilips Hue製品が増えるにつれて、世帯あたりのユーザー数も増加し、デバイスの構成と管理はますます複雑になっていきました。
このバックエンドの複雑さにより、ユーザーエクスペリエンスは過度に複雑になり、ログインして複数のデバイスを制御することが面倒な作業になったのです。同社は、顧客の「最初の点灯までの時間」を最小限に抑えるソリューションを必要としていました。社内のエンジニアリングチームは、急激な成長に対応するため、自社開発のアイデンティティとアクセス管理(IAM)テクノロジーを管理・拡張するのに苦労していました。
Philips Hueは、ユーザーエクスペリエンスをシンプルかつ安全にするシングルサインオン(SSO)と多要素認証(MFA)ソリューションが必要であることを認識しました。しかし、こうしたソリューションを社内で構築することになれば、エンジニアリングリソースを自社製品の開発から奪うことになってしまいます。
同社は自社開発のシステムを再構築するよりも、サードパーティベンダーの標準化されたソリューションを実装する方が簡単だと判断し、OktaとAuth0 Platformを採用することにしました。
「Auth0のSSOとMFAソリューションは、シンプルで信頼でき、欧米双方の法規制に準拠しています」と、Philips HueのIoTデバイス担当プロダクトマネージャー、Leon Bouwmeester氏は述べています。「私たちはまた、彼らの製品開発のスピードと顧客サービスチームにも感銘を受けました。この関係は今後も長く続いていくことでしょう」
記録的な速さで大規模移行と新たなアイデンティティソリューションおよびユーザーエクスペリエンスの導入を実現
Auth0は、Philips Hueの新しいアイデンティティソリューションのプロトタイプをわずか2週間で作成しました。これは、Philips Hueの顧客が、複数のユーザーがいる家庭でも単一のログイン認証情報を使用して、単一のアプリから自宅の照明をすべて制御できるようにするものです。
数百万のSignifyアカウントをAuth0に移動するために、遅延移行戦略が採用されました。これはIoTでこれまで試みられた最大規模のユーザー移行の1つでしたが、Philips Hueユーザーは影響を受けず、パスワードをリセットする必要もなく、ログインした瞬間に自動的に移行されました。
顧客データを保護するために、Philips Hueは、SMS通知を使用した多要素認証オプションを提供するAuth0のエンタープライズMFAを追加しました。そして、パスワードを盗んだり、パスワードで保護されたアカウントに侵入したりする試みを防ぐために、Philips Hueは、パスワードの漏洩が検出された場合にユーザーにパスワードのリセットを強制するAuth0の攻撃からの保護を使うことを選択しました。
Auth0による新しいログインは、よりスムーズなログインエクスペリエンスだけでなく、以下の4つの新たな利点をもたらします。
ユニバーサルなデバイス管理:Auth0を使用すると、ユーザーは一回ログインするだけで自宅にあるすべてのPhilips Hueデバイスを制御でき、さらには新しいデバイスを購入することも可能です。
追加のログインオプション:ユーザーは今では、希望すればユーザー名とパスワードではなく、GmailまたはApple IDアカウントを使用してログインできるようになりました。
ユーザーごとのアクセス権限:管理者は、ユーザーごとに異なる権限を割り当て、他の家族による機密性の高い機能(モーションセンサーをオフにする、ライブセキュリティカメラフィードを表示するなど)の使用を制限することができます。
サードパーティのスマートデバイスの制御:このログインを通じて、Google HomeやAmazon Alexaなどの他のシステムがPhilips Hueデバイスを統合できるようになります。ユーザーは、Auth0との特別な統合を介してSpotifyアカウントを同期することもできます。
「Auth0を使えば、お客様は当社の製品を簡単に使用できるようになります」と、Philips Hueのホーム&ユーザー向けR&DグループリードKéké Dandois氏は述べます。「Auth0のプラットフォームを使用することで、お客様にとって複雑だったIAMが非常にスムーズになり、新規ユーザーをより迅速かつ簡単にオンボーディングできるようになるため、最初の点灯までの時間が短縮されます」
IAMメンテナンス時間が大幅に削減、イノベーションに費やす時間が増大
Auth0はまた、Philips Hue自体にも大きなメリットをもたらしました。「Auth0のおかげで、IAM関連の開発・保守コストを80%削減できました。その結果、IAMを一から作り直すのではなく、当社の製品を差別化する照明やセキュリティ製品の強化に注力できています」とBouwmeester氏は述べています。
Philips Hueの新規顧客は、名前、Eメール、パスワードを使用してログインを設定し、アプリを照明システムにリンクする必要がありますが、ログインしたことがない既存顧客はそうする必要はありませんでした。それにもかかわらず、60%がすでにAuth0の簡素化されたアカウント設定プロセスを使用してカスタマーエクスペリエンスと新しい規制に対応するためのセキュリティ機能向上を利用するため、名前付きアカウントを作成しています。これにより、バックエンドでは、匿名アカウントとゲストアカウント、ゴーストアカウントなどが混在する複雑性が大幅に軽減され、Philips Hueは新たなIAM機能を以前よりも4~5倍速く統合できるようになりました。
Auth0のクラス最高のセキュリティとプライバシー制御により、パスワード漏洩件数もログインの0.01%に削減されました。「Auth0を使うことで、当社はユーザーの個人データを保護するための最高のテクノロジーを提供していると確信しています」とDandois氏は述べています。「安心してIAMをOktaに任せることができるのです」
データ主導の製品、販売、マーケティング戦略のためのデータ改善
Philips Hueは、Auth0を使うことでこれまではできなかった方法で顧客を理解できるようになりました。
機能の使用状況やユーザージャーニーに関連する製品データにアクセスできるということは、アプリを使用してユーザーの快適さレベルを評価できることを意味します。こうした情報は、Philips Hueのエンジニアがユーザーエクスペリエンスを向上させ、製品開発の意思決定を行う上で役立ちます。Auth0はまた、新規ユーザーと継続ユーザーの比率、ユーザー維持率、解約率、ユーザーの関与度に関する正確な洞察を提供するため、Philips Hueはマーケティング戦略と顧客サービスのプロビジョニングを微調整できます。
「Auth0を使用することで得られる情報は、データ主導の新しいビジネス戦略の開発に役立っています」とBouwmeester氏は述べています。「これまではデータがなかったために質問することさえできなかった質問に答えられるようになりました」
パスワードレスの未来と長期的なパートナーシップ
Philips Hueは、OktaのCustomer Firstチームと毎月ミーティングを行い、新たなビジネス課題の理解、課題克服のための戦略の練り直し、Philips Hueの新製品計画について議論しています。また、OktaとPhilips Hue間のコミュニケーションはSlackチャンネルを通じて24時間365日体制で行われています。
Auth0への移行完了後、Philips HueとOktaは、Adaptive MFAや、EメールとSMSリンクを介した新しいパスワードベースのログインオプションなど、付加価値サービスを計画しています。また、認証アプリ、パスキー、生体認証を使用したパスワードレスログインも検討しています。加えて、防犯照明、モーションセンサー、ライブカメラフィード、カメラ録画など、Philips Hueのセキュリティ関連製品向けに、よりきめ細かいアクセス管理コントロールについても議論中です。
「Auth0は当社にとって完璧なソリューションです」とBouwmeester氏は言います。「目的に合った最適な選択でした。Auth0のおかげで、当社はデバイス中心の会社からユーザー中心の会社へと転換し、最も得意とする研究開発や製品開発に専念できるようになりました」