McLaren Racing Clubを支えるアイデンティティエンジン:その舞台裏
Auth0は、McLaren Racing Clubがグランプリ開催時のトラフィック急増に対応し、パートナーからのアクセスをセキュアに保護するために必要な、スケーラブルなアイデンティティ基盤を提供しています。

「必要だったのは、業界をリードするセキュリティ機能やプログレッシブプロファイリング、そしてレースが開催される週末にファンが急増しても対応できる能力でした」
- Executive Director of Performance Technology and Systems, Dan Keyworth
今年の初め、McLaren Racing Clubがシームレスなデジタル体験を通じて、ファンにレースの臨場感をより身近に届けている取り組みをご紹介しました。しかし、McLarenのように変化の速いチームにとって、こうした体験を迅速に提供するには、システム裏側の複雑さを取り除く必要があります。新しい体験をよりスピーディーに届けるため、McLaren Racingはシステム全体のアイデンティティ管理を簡素化する必要がありました。そこで登場するのがAuth0です。アイデンティティ管理を一元化することで、Auth0は運用上の負担を削減し、McLaren Racingの各チームがエンジニアリングの負担を増やすことなく、価値の高いファン体験の提供に集中できるよう支援しています。
大規模なファン体験のセキュリティを確保
レースの週末や新車の発表時には、McLaren Racing Clubのプラットフォームへのトラフィックが急増します。トラフィックが急増した際、通常、真っ先に負荷がかかるのがログイン処理です。それにより応答速度の低下やアプリのフリーズが生じる可能性がありますが、これは McLaren にとって決して容認できない事態です。
McLaren RacingのPerformance Technology and Systems担当エグゼクティブディレクターであるDan Keyworth氏によると、チームはログインリクエストを管理し、正規のリクエストのみを確実に通過させる仕組みとしてAuth0を活用しています。「必要だったのは、業界をリードするセキュリティ機能やプログレッシブプロファイリング、そしてレース週末にファンが急増しても対応できる能力でした」とKeyworth氏は述べています。「B2B事業ですでにAuth0を利用していたため、このプラットフォームには信頼を置いていました」
McLaren Racingは、Universal LoginやNative to Web SSOなどの機能を利用して、クラブのWebサイトやモバイルサービス全体で、ファンがストレスなくアクセスできる環境を提供しています。このプラットフォームは数百万件の同時認証を処理できるため、ファンは迅速かつ安全にアクセスできます。Keyworth氏は、「ファンからの信頼を維持することが重要です。McLaren Racingにとって、それはファンが自分のログイン情報が安全に保護されていると安心できることを意味します」と述べています。
開発者の時間を取り戻す
最新のデジタル体験を構築するには、テクニカルチームがアイデンティティの管理ではなく、イノベーションに集中できる環境を整えることが重要です。
McLaren RacingのAuth0導入では、貴重なエンジニアリングの時間を本来の業務に振り向けることが重要な目標だったと、Auth0の最高製品責任者であるGareth Daviesは述べています。「McLaren Racingの開発者に、堅牢でセキュアなツールキットを提供することで、認証情報のことを気にするのではなく、機能の開発に集中してもらいたいと考えていました」とDaviesは述べています。
ログインフローを自前で一から開発するのではなく、チームはForms、Actions、プログレッシブプロファイリングなどを活用してパーソナライズされた体験を実装しています。これにより、ユーザー体験の利便性を保ったまま、ユーザーごとに最適化したコンテンツの段階的な提供や、ロイヤルファン向けの限定グッズ先行アクセスなどをスムーズに実現しています。
B2Bパートナーハブを自動化
ファン向けの施策だけに留まらず、McLaren Racingには50社以上のパートナー企業に対するアクセスの安全な統合管理も求められていました。「私たちが探していたのは、ファンにとっても、B2B側のビジネスにとってもプラスになるアイデンティティソリューションでした」とKeyworth氏は振り返ります。
McLaren Racingのパートナーポータル基盤を支えることで、Auth0はパートナーユーザー数の500人から1,000人規模へのスムーズな拡大を支援しました。SSOの活用によりオンボーディングやオフボーディングのプロセスをはじめとするユーザーアカウント管理を自動化することで、McLaren Racingはパートナーが必要なアセットに迅速にアクセスできる環境を実現しつつ、ITチームが管理業務に費やす時間も削減しています。
McLaren Racingにとって、アイデンティティ基盤の最適化を実現することは、現在においても将来においても、セキュリティとスムーズなデジタル体験のどちらか一方を犠牲にする必要がなくなることを意味します。「McLaren RacingがAIエージェントの運用管理やより高度なパーソナライゼーション、新しいデジタルエコシステムなど、新たな領域を開拓していく中で、Auth0は、そうした連携を可能にするセキュアなアイデンティティレイヤーを提供します」とDaviesは述べています。これはファンにとってもパートナーにとっても、必要なアクセスを安全かつ迅速に利用できることにつながります。


