負荷テストポリシー
発効日:2019年2月4日
Auth0では、時には運用クラウドサービスに対して負荷テストを行う必要が生じることを理解しています。確実にテストを成功させ、すべての顧客に高品質のサービスを提供するために、Auth0は以下のようなガイドラインを設けました。Auth0での負荷テストは、このポリシーに従って実施しなければなりません。
エンタープライズのサブスクリプションを購入した顧客のみ、負荷テストを実施できます。エンタープライズサブスクリプションを持つ顧客は、Auth0の運用テナントに対して、1年に1回(再実施は2回まで)の負荷テストをリクエストできます。性能・負荷テストは、事前にAuth0から文書での承認を得た場合のみ許可されます。承認された場合は、承認されたテナントのみをテストの対象とすることができます。
容認可能なテスト期間
パブリッククラウドの顧客は、ピークを避けた以下の時間帯に負荷テストを実施しなければなりません。
prod-au:9:00 - 17:00 UTC
prod-eu:21:00 - 05:00 UTC
prod-us:2:00 - 10:00 UTC
prod-jp:14:00 - 22:00 UTC
極めて例外的な状況に限り、Auth0がこのルールに例外を許可することもあります。
変更凍結ポリシー
現在予定されている変更凍結期間については、「変更凍結ポリシー」をお読みください。
祝祭日における負荷テストのポリシー
更新日:2022年11月1日
休暇シーズン中に行う負荷テストのリクエストは、以下の条件を満たさなければなりません。
遅くとも希望の実施日の2週間前までに申請してください。綿密な審査や内容の調整が必要になるため、4週間以上前に申請することをお勧めします。
承認された負荷テストの実施は、火・水・木曜日の、対象環境が混雑していない時間帯でのみ許可されます。
要求毎秒(RPS)がすべて、余裕でレート制限内であると判断された場合は、テスト対象のエンドポイントを所有する製品/プラットフォームチームの審査・承認を受けた後、負荷テストが許可されます。
安全な要求毎秒(RPS)の範囲から外れるテストは却下されます。
1日に実施できる負荷テストは、顧客当たり1つ、環境当たり1つです。
一度に1つ以上のテストを実施する必要がある場合には、リクエストをエスカレーションして、プラットフォームディレクターまたはバイスプレジデントから承認を受ける必要があります。
負荷テストのリクエストを送信する
負荷テストはAuth0サポートセンターからリクエストできます。
新しいチケットを開いて、[What can we help you with?(何かお手伝いできることはありますか?)]のドロップダウンフィールドから[Product Support(製品サポート)]を選択し、以下に記載の情報をすべて提供してください。
負荷テストに必要な情報
負荷テストのリクエストには必ず以下の情報を含めてください。
一般
実施するテストの内容
テスト中に常時対応できる連絡先と連絡方法
希望の実施日時とタイムゾーン
テストの長さ(上限は2時間)
テストに使用するプラットフォーム(デスクトップ/ラップトップ・iOS・Androidなど)
テナント
テストに使用するAuth0テナントの名前と地域
機能
テスト中に使用するAuth0の機能(アクション、ルールやメールなど)
テストに関与するAuth0接続の種類
使用するカスタムデータベース(使用する場合)
カスタムドメインを使用するかどうか
テスト中に実行するAuth0ルールやアクション(使用する場合)
使用するAuth0 Webtask(使用する場合)
確認メールやウェルカムメールが送信されるかどうか
API
使用するAuth0のAPI方式とエンドポイント(例:
GET /api/v2/clients
)要求やエンドポイントの種類別に記した最大の要求毎秒(RPS)
ユーザー
負荷テストに参加するユニークユーザー数
負荷の見積り
テストに関与する各APIエンドポイント・Auth0機能で予測されるピーク負荷(単位はRPS)
ピーク負荷の数値の説明・理由(対象となるユーザー人口の規模、1時間あたりのログイン数の現実的な推定値など)
テストの増加率
負荷テストに参加するユニークユーザー数
テスト要件
負荷テストの実施期間は空き状況に左右されるため、前もって通知することを強くお勧めします。承認時に負荷テストの開始日時と終了日時が決まります。テストの長さは2時間以内です。すべてのテストをこの期間内に開始し、終了しなくてはなりません。
負荷テストの目標値に短い「Ramp-up」期間を含めることを強くお勧めします。たとえば、100 RPSの負荷テストであれば、その前に5分間の期間を3つ加えて、25 RPS・50 RPS・75 RPSなどのように段階的に増加させます。Ramp-up期間を設けることで、Auth0と顧客は、RPSのピークを迎える前に、RPSの増加の影響を観察・比較することができます。Ramp-up期間を設けられない場合は、その理由を説明してください。
メールプロバイダー構成する
テストを開始する前に、以下が必要です。
Auth0で独自のメールプロバイダーを構成する
予想されるメールの送信量について、メールプロバイダーから承認を得る
バウンスメールの処理を手配する
メールの到着をテストする仕組みを用意する